2007年03月11日

メタボリック症候群とは

メタボリック症候群とは、「内臓脂肪症候群」とか「内臓肥満症候群」と言われているもので、今から約20年前、すでに言葉として存在していました。内臓脂肪の蓄積により、インスリン抵抗性(インスリンの働きの低下)が起こり、糖代謝異常(耐糖能異常、糖尿病)、脂質代謝異常(高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症)、高血圧などの動脈硬化が集積している状態のことを言います。ただ当時は、日本人のメタボリック症候群の定義というか、診断基準が決まっていなくて、それが決まったのは、2005年の内科学会でした。アメリカの定義では、男性の腹囲が102cm、女性の腹囲は88cmですが、なかなか日本人の実情に合っていなかったというのが本当のところでした。

  日本人の判断基準(2005年4月に作成)
     内臓肥満
      ウエスト周囲径
       男性 85cm以上 女性 90cm以上の場合、下記
       の3つの症状のうち、2つ以上該当すると、メタボリック症候群と診断されます。
     1.高血圧
        血圧が上で130mmHg以上、下で85mmHg以上のいずれか又は両方
     2.高血糖
        空腹時血糖が110mg/d/以上
     3.脂質代謝異常
       中性脂肪150mg/d/以上、HDLコレステロール40mg/d/未満のいずれか又は両方

ウエスト周囲径以外に、高血糖にしても高血圧にしても二つの項目が判定基準内に収まっていなければ、メタボリック症候群だと言えます。ただ、内臓肥満がなくても高血圧の人はいますし、脂質代謝異常なども内臓肥満がない代謝異常という人もいます。

ポイントは、例えば高血圧と脂質などは必ずしも直接的なつながりはなくても、内臓脂肪が蓄積することによって多彩な病気が起こるという考え方です。内臓脂肪が共通の要因だということです。だから外見的には痩せている人でもメタボリック症候群だと言える人は、当然います。

大事なことは、内臓脂肪の蓄積が今の生活習慣によって起こっているので、きちんと対策すれば高血圧や高血糖や脂質代謝異常が改善し、同時に心筋梗塞や脳梗塞のリスクも減るということです。

過栄養、運動不足で起こった内臓脂肪を減らすことが予防につながるという概念がメタボリック症候群だということです。ただ、遺伝によって血圧が高い人もいれば早くから糖尿病が進展していく人もいますので、内臓脂肪を減らせば全てが解決するというわけではありません。しかし、大部分は間違いなく改善するだろうという概念です。
posted by メタボリック at 17:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする